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父の葬儀での証

高橋アツコ

 

父が亡くなりまだ信じられないようで、さみしくて悲しみの中にいます。でもこうしてみなさんの前で証をする時を与えられ、父のことを考えていると本当に父を愛していたこと、父が私たちを愛してくれていたことに感謝でいっぱいになります。
父はここ数年、特に仕事をやめてからの1年半、毎日が楽しくて充実していました。「今が人生で一番幸せだ、父さんはいつ死んでもいいと思ってる。死ぬことにも希望があるってすごいだろ」と言っていました。
倒れる日、父はでかける前に私のお店に寄りました。これから行くカラオケが楽しみで仕方ない感じで、トレードマークのスポーツウエアと笑顔が目に焼きついています。
父はいつも私に「あっちゃん、お店どうだ?パパはあっちゃんがここでお店やってくれてるの本当にうれしいんだよ」と言ってくれていました。職種こそ違うものの、私が小さいながらも経営者になっていることが嬉しいようで、よくそういったことを言ってくれていました。
父は子供のような無邪気さと素直さ、自分の気持ちをちゃんと言葉にした人でした。神経質で、感情的なところがあり、人と衝突することもたくさんありましたが、クリスチャンになり、そういった自分をいつも反省し、赦して下さいと神様に言っていた父をみていると、正直に認めることの大切さを、それによって少しずつ変われることの確かさを教えてもらいました。
リビングの壁にかけてある木のプレートに「いつも喜んでいなさい、たえず祈り、すべてのことに感謝しなさい」と聖書の言葉がかいてありますが、父の手帳には毎日感謝と喜びの言葉であふれていました。その中からいくつかみなさんと分かち合いたいと思います。
うちには毎日のように親戚の子供達が集まっていたのでにぎやかで、笑いがたえませんでした。そのことに感謝していた日がたくさんありました。
『8月23日、みんなで昼食、その後カラオケに行く、楽しかった。』
また父は野球が好きで、駅伝が好きで、音楽が好きで、自然や動物が好きでした。
『7月、橘高校の野球部の頑張りで楽しい、そしてうれしい週だった。青春の時代に帰ったようで、選手一同に感謝している。』
『4月、宅建業をやめておとずれた早春と桜の季節、つくづくゆったりとした感じの一週間だった。この小さな幸せを神に感謝しなければならないと思っている。』
『7月12日、同級生とカラオケ、高校時代の野球部後輩に会う、最高に楽しかった。』
『 純子夫婦と夕飯を共にする、感謝。聖書の勉強会に行く、楽しかった。』
『カラオケ、大いに盛り上がる、楽しかった。』
『敦子から父の日のプレゼントをもらう、感謝。』
『敦子夕飯にハンバーグつくる』
そんなふうに小さな出来事までを書きとめていました。
そして父は母にありのままの自分をあらわし、甘えて、頼って、わがままを言って、母にいつも赦され、母の明るさに救われていました。
いつも一緒にいて、母をとても尊敬し、愛していました。母がいないといつも「あっちゃん、母さんはどうした?どこいったかな?」と聞いてきました。
母も父のことが大好きで、いつも周りから「お母さんはいつもお父さんの話ばかりだね。」と言われます。
40年以上の夫婦生活、そして仕事も一緒だったのでたくさんの時間を共有していたと思いますが、それでももっともっと一緒に過ごせたらよかったのに・・・と思います。私ももっと父と一緒にいたかった。
最後の家族旅行となった今年5月に行った宮古島でどこに行っても「あっちゃんと撮ってくれよ、あっちゃんが赤ちゃんの時、父さんは独立したばかりで、忙しくて一緒に撮った写真がほとんどないんだよ。」とたくさん一緒の写真を撮りました。
2ヶ月前に愛犬のアイビーが亡くなった時、父は「生まれてきたからにはかならず死があるんだよ。でも楽しいことたくさんあったじゃないか、アイビーは幸せだったろ」って言ってくれました。
もっと一緒にいて、もっと話をして、父の笑顔、父の声が聞きたい。でも父が天に召されたこと、神様の目的には意味があると信じています。また会えると信じています。
父がうけた励ましや希望や慰めの聖書の言葉は、そのまま私の心にも残されています。父が私の父であったことを心から感謝しています。