何を心配している


大手塾が主催する「中学からの正しい勉強法」という保護者のための講演会を聞きに行った。我が家の水泳選手も小学6年生。今月5日にはもよりの中学で、新入生保護者説明会がある。つい先日幼稚園バスに乗って通園を始めたと思ったら、もう中学生だ。時の経つのはとても早い。

参加者は小学6年生とその親。教室には70〜80人くらい集まって来た。見渡してみて、今までずっと接してきているスポーツエリート達の集まりとは全く別な世界であるのを感じる。子どもばかりではなく、親の雰囲気も違う。どちらも真剣に子どもの事を考えているという点では違わないのだろうけど、こちらは余り好きな雰囲気ではない。

講演は1時間と30分の2コマある。話しを聞いているうちに、自分が親の立場ではなく、過去にタイムスリップして受験する子どもの立場で聞いているのが分かる。こんな時期があったなと懐かしく思い出すのではなく、不安な、いやぁな気持が蘇って来た。

新中学1年生に向けてのアドバイスとしては、「学習習慣を身につける」ということ。「中学に入ると勉強の他に部活動、生徒会などの委員会活動で忙しくなります。その他に習い事もあるでしょう、ですから中学1年生の夏までに、曜日別にいつ何をすることにあてるかの計画を立てて、実践出来るようにしておきましょう」。…我が息子はこの「毎日学習する習慣」をつけることは随分前から実践出来ている。競技大会の日と自主練習に行った日は免除という特典があるが、こういう日は実に嬉しそうにしている。

勉強のアドバイスとして一番大切な事は、「復習」であるという。中学の定期テストなどは、自分が出来るようになるまでやり直してみる。テストは100点になるまでやり直す。やれば自分のものにする事が出来るから、間違う事は財産である。…なるほど最も基本的な事だが、簡単なようでいてなかなか出来ない事だ。自分が一度解いた問題をもう一度やるというのは辛いものだ。この点については我が息子も怪しいところがある。

今の中学は昔と違って楽になっている。ゆとり教育の実施で内容は薄いが、学年後半部分にそのしわ寄せが行き、負荷が大きくなるようになっている。弊害としては、教科書が終わらないまま高校入試を迎える事になるということ。入試は早いところで1月の半ば、2月10日が私立、後半が公立というのがほとんど。三平方の定理などは中学3年生の3学期の最後にやるので、入試には間に合わない。そんな未習単元が各教科にある。…話を聞いているうちにだんだん心配になってきた。一体今の学校はどうなっているのだろう。

しかし塾に行っている子は中学3年の11月くらいまでに中学生の全単元を終えて、受験用の単元や高校で習う事を前倒しでやっている。高校によっては中学校で習った内容だけでは入試に立ち向かえない、とはっきり中学校の先生も言う。それだけではなく、前倒しで勉強をしてきている塾に通っていた子とそうでない子は、入学後スタートラインに立った時に既に大きな差がついている。…それって不公平ではないですか。ゆとり教育が始まったのが我が息子が小学生になった時。それが終わるのが中学校を卒業した後。文部科学省の政策の煽りを一番受けている世代になる。長い目で見てどういう弊害が出て来るものなのだろうか。

マサイが子どもの頃はたいした部活動も委員会活動もしていなかったので時間はいくらでもあった。その上、土日は家にいる。それで勉強はしたか、というとそんなことは全くない。反対に我が息子は週6回18時15分〜20時15分まで泳いでいる。これが中学に入ると内容がハードになって、21時までになる。

中学の成績は高校入試に影響する。一体いつ勉強するのだろう。いろいろな話を聞いているうちに、あれをした方が良いか、これをやらせた方が良いかと思い迷う。あれこれ考えれば考えるほど不安な要素は沸いて増えてくる。まだ何もしていないのに、何を心配しているのだろう。自分が子どもの頃に持っていた成績に対するプレッシャーのようなものを、息子にそのまま植え付けてしまいそうだ。それだけは気をつけないといけない。

イザヤ書41:13
あなたの神、主であるわたしが、あなたの右の手を堅く握り、「恐れるな。わたしがあなたを助ける。」と言っているのだから。

そうこれは息子の人生なのだ。心配は神様がしてくださるし、何でも頼める神様がいつもそばについている。息子は自分がやりたいと思った事に全力で突き進むが良い。可能性は無限大。親は大好きな息子を信じて、揺るがずにそれを全力で応援してあげる事、一緒に祈ってあげる事が一番である、と考えてこの心配を吹っ切ることにした。子どもを通して教わることは多い。

コロサイ人への手紙2:3
このキリストのうちに、知恵と知識との宝がすべて隠されているのです。

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