親がちょっとアドバイスしてあげれば


先月末に会社から貸与されている携帯電話が新し くなった。機種が変わってメーカーも変わったので操作方法が分からない。マニュアルを見ながらあれこれいじっている。折りたたんであるのを開けると、一週 間のお試し期間ということで画面にテロップのように最新ニュースが流れる。便利なものでニュースのヘッドラインはここで十分つかむことが出来るし、リード くらいはその後に続く画面で読むことが出来る。ワールドカップサッカーの速報もここでつかむことが出来た。何より移動中でも最新のニュースをチェックでき るのは有難かった。

ニュースといえば新聞なのだが、最近は新聞を読 まない大人が増えている。その数が加速して多くなっていると聞く。新聞を読まない理由としては、インターネットで読むから、携帯に配信されるので十分だか らということ。なるほど速報性がここまで来ていれば、新聞は必要ないと思うかもしれない。大人(親)がそんな考えだと、子どもも新聞に興味を覚えなくな る。家になければ手にする機会もなく余計読まなくなる。

その他でもニュースといえばテレビやラジオが真っ先に浮かぶ時代なのだが、やはり朝起きて新聞をまず読んで一日の世界の動きを把握するというのは、美しい日本の習慣である。マサイはそれをあたり前のこととして生活してきたし、現在新聞社に勤めているので疑った事もない。

この習慣は息子にも引き継ぎたい。親としては子 どもに新聞を読んで欲しい。そこから学校では習えない社会のさまざまな知識を広く吸収して欲しい。そして新聞を読みながら、読んだ事について考えるように なって欲しい。しかし無理強いして嫌いになってしまったら元も子もない。それには親が新聞を読む姿を見せるのが一番だと思うのだが、それだけでは子どもが 自然に読むようにはならない。今でこそ朝起きると進んで読んでいて、休刊日は寂しそうにしている程だが、そうなるには親として一工夫した。

老夫婦が2人でマンションに住んでいるので、少し離れたところにいる義兄が時々見に行ってくれる。それに加えて教会の牧師さんはじめいろいろな人が気にかけてくれる。また市の方からも介護の専門家が来てくれて、手伝いやアドバイスをしてくれる。

使徒の働き8:30,31
そこでピリポが走って行くと、預言者イザヤの書を読んでいるのが聞こえたので、「あなたは、読んでいることが、わかりますか。」と言った。
すると、その人は、「導く人がなければ、どうしてわかりましょう。」と言った。そして馬車に乗っていっしょにすわるように、ピリポに頼んだ。

現在小学5年生の息子が1年生の時から小学生用の新聞を購読していた。しかし読むのは終面のマンガだけ。何とかして他の記事も読ませたい。そこで3年生の夏休みに一つの提案をした。

小学生用の新聞には一面左上にニュースのコー ナーがある。ここでは毎日一番のニュースを2つか3つ、短く分かりやすく紹介している。このどれか一つを選んでノートに書き写してみよう、というもの。 ニュースといっても200字強なので、学校で使っているような10mm方眼ノート1ページ分くらいですむ。

習っていない漢字も良く見ながらまねて書く。とにかく毎日書き写してみる。それを親が見る。赤ペンで間違った漢字を直し、記事に関してのコメントも短く書く。そうやって1つのニュースを通して親子でコミュニケーションをとる機会を持った。

最初は毎日いやいややっていたようだが、自然と ニュースに関する知識がたまってきた。夏休み中かけて書き綴ったものはノート2冊になり、自由研究の宿題として学校へ提出。夏休み明けの授業参観でも夏休 みの課題として発表した。学校でもニュースの話題を話すことが出来たと喜んで帰ってきたこともある。

結局夏休みが終わってもそれを続けるようにし た。書き写しの習慣は今まで約2年間ずっと続いている。自分の新聞はその他のところまで読んでいるし、今では大人の新聞にも目を通すようになった。読んだ 後は、毎日ニュースについて親子で対話する。いろいろなニュースについても興味を持つようになった。

子どもは家庭と学校という狭い世界から、広く一般社会へと新聞を通して世界を広げることが出来た。親としては嬉しい限り。毎日書いているので字がうまくなって先生にほめられたというおまけも付いた。


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