中学受験


首都圏では私立中学を受験する小学生が増えている。2005年は過去最高だった1992年を抜いた。受験者数はさらに増え、2006年はそれをさらに上回っている。その数100人に16人。

中学受験については塾もチラシであおる。対象は 小学5.6年生かと思っていたら、それでは間に合わないので、3.4年生からのスタートを薦めるような内容になっている。男子校は女子高に比べて学校数が 少ないために男子の倍率の方が上回っていると聞いては、いろいろ調べてみずにはいられなくなる。

私立受験というと、昔のように大学までそのまま 行かれる学校が人気なのかと思っていたら、中高一貫教育の学校に受験生が集中している。さらに上の希望大学を目指すための新しい手段らしい。一種の進学予 備校的な発想でもある。冬休みになって朝の出勤時間に電車に乗って塾へ通う子が急に増えたのを見て驚いた。子ども同士で電車に乗っての移動なので楽しそう にはしていたが、中学受験を身近に感じた光景であった。

合格した子は、近所に学校があるケースはまれで あるので、遠距離通学になる。定期を持って首都圏縦断などという場合もあるらしい。そこまでしてなぜ私立か。そこには公立校に対する不安があるらしい。政 府がゆとり教育を打ち出した頃から、逆に親の学校に対する不信感が増加している。このまま公立に通わせていて、うちの子は大学に行かれるのだろうか?な ど。教科書は薄くなり、授業のコマ数も減っている。学級崩壊があっても対応しきれていないという状況を良く聞く。オプションで塾の講師を学校へ呼ぶなど工 夫を打ち出す学校もあるが、そういう学校ばかりではない。その点私立のカリキュラムは何にも縛られることなく、独自の教育指導がしっかりしているように思 える。

息子に聞いてみると、塾に通っている子は多い。 「私立中学進学コース」を大きく書いた塾のチラシはたくさん入ってくる。必ずしも私立中学入試を考えている人ばかりだとは思えないが、通っていない子で も、家へ教材が送られてくるタイプのものをやっていたりする。皆がやっているからというのも塾に通い出す一つの原因であるらしい。何もやらせていないのを 不安に感じ、危機感をあおられる、という訳。

親は子どもの将来の仕事までも考えているよう だ。社会的にも認められる、十分な収入も得られる会社に入るためには、この大学を出ておかないと。その大学に入るためにはこの高校、この中学、この塾。子 どもの前に勝手にどんどんレールを敷いていく。これらは子どもためにやっていることか、親の見栄なのか。後者の方が多いように思える。

家計の中での教育費の占める割合は増えている。 他を切り詰めても教育費は削らない。塾に通わせるためや、100万円を越す初年度納付金を稼ぐために母親も働きに出る。これにも問題があるように思える。 自然と親が子どもと接する時間が少なくなる。本末転倒のような気がしてならない。犠牲にしているのは自分か、子どもか。

息子が通うスイミングのギャラリー席でも学年が 上がる4月から塾のことを考えているという人がいると聞く。平日の夜は毎日トレーニングだから、土曜の朝練が終わった後に通わせるらしい。「通う」のでは なく「通わせる」。親が教えようとすると「こんなことも分からないの」と怒ってしまいそうなので、プロにまかせた方が良いという判断らしい。子どもは新し い環境なので、行けと言われれば喜んで行くらしい。

新聞も中高一貫教育についての特集を組んでい る。これを親がどう読むかだが、多くの親は記事にあおられて危機感を持つ。わが息子も来年度から5年生になる。たいがいはこういう話を母親がいろいろな集 まりで聞いて来る。我が子を振り返った時に不安になって旦那さんに相談するものらしい。我が家ではいろいろな事に惑わされずに、息子の為に一番良い事を常 に主に祈り求めて育てて行きたいと思う。

テモテの手紙第一4:1
しかし、御霊が明らかに言われるように、後の時代になると、ある人たちは惑わす霊と悪霊の教えとに心を奪われ、信仰から離れるようになります。

コリント人への手紙第一15:58
ですから、私の愛する兄弟たちよ。堅く立って、動かされることなく、いつも主のわざに励みなさい。

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