ジュニアオリンピックへ


何度か書いたが小学4年生の息子はスイミングを 幼稚園の年中の時からやっている。今は立派な水泳選手。いくつかの基準記録を乗り越えてきたが、その度に見ている親は寿命が縮みそうな思いをしてきた。そ して今最後の難関、3月の全国ジュニアオリンピックカップ出場に向けての基準記録に挑んでいる。

最初の基準記録を突破するまではあと0.1秒に 2度泣いた。その上の基準記録は劇的なサヨナラホームランのようにして切った。しかしそこから伸びない。丸2ヶ月ベスト記録が更新出来ない。いくつかの大 会に出、ハードな練習もこなしてきたが、この記録を突破出来るのは1%、最後は気持の問題だとも言われてきた。50m自由形では31.1秒未満でないと ジュニアオリンピックには出場できない。あと0.63秒。

我々も今までずっといろいろアドバイスしてきた が、日曜の大会前の水曜日に急に変わった。この日もいつもと同じように泳いでいたが、途中で先生に入水した手のフィニッシュのし方を教わっていた。すると 最後の3本から泳ぎが変わった。本人は先生の言われた事を考えながら泳いだと言う。その後は見るからに早くなったと細君が教えてくれた。

本人も何かつかんだという実感があったらしい。木金土と同じ泳ぎが出来た。気持の問題も自分で鼓舞しているようで、日記に力強いタイム突破宣言が書いてあった(後で見せてくれた)。

試合当日の聖句は次の2つ…

ダニエル書2:20
ダニエルはこう言った。「神の御名はとこしえからとこしえまでほむべきかな。知恵と力は神のもの。

ヤコブの手紙1:17
すべての良い贈り物、また、すべての完全な賜物は上から来るのであって、光を造られた父から下るのです。父には移り変わりや、移り行く影はありません。

1月29日の県大会は50m自由形しか出ない。その出番が15時過ぎなので後から来ても良いと先生に言われたが、皆と一緒に行く方が良いと朝7時15分の集合時間に合わせて出かけて行った。出かける前にイエス様の栄光を輝かす泳ぎが出きるように、とお祈りをして出かける。

今まで大会の度に緊張して見ていたが、今日は何 か安心出来るものがあった。午後の練習時間の泳ぎを見ていると、泳ぎもしっかりしているし、ターンの切れも良い。しかし15時近くなって召集場所に向かう 息子が会場に現れると、少し緊張してきた。息子には勝負スイムキャップがあって、ここ一番ではそれをかぶる。しかし珍しい事に今回は11月の大阪であった 全国大会で買ったのをかぶっている。心境の変化なのだろうかと細君と話す。

6組4コースを泳ぐ。皆31秒という壁突破を 狙っているので、誰に勝つとか負けるとかいう事ではなく、各々タイムとの戦い。スタートより親は緊張の極みにいる。他のレースは淡々と進んで行くのに、息 子のレースは30秒の長い事。結果31.24秒、後0.15秒足らず。しかし自己ベストは大幅に短縮できた。

この日は大会記録に近い者だけに敗者復活戦の権利が与えられる。17時過ぎから最チャレンジ出来る。11月3日から縮まらなかったタイムを0.48縮められたので、本人も次は行けると思ったらしい。

次の試合までの2時間が長く感じられる。そして チャレンジレース。今度は「一番」と書いた勝負スイムキャップをしている。ちゃんと用意してあったようだ。最初からチャレンジに出るつもりでいたらしい。 控えで待っている姿を見ると、珍しく緊張しているのが分かる。7コースを泳ぐ。皆力が入っている。細君は緊張の極限で、頭痛に襲われている。そんな細君に パパは息子を信じると言い切る。

スタートからゴールまでは、大歓声が全て消えてしまったような瞬間。息子のひとかき、ひとかきを祈るように見つめる。そしてゴール。一瞬置いて電光掲示板にレース結果が出る。31.09秒。見事目標タイム突破。劇的な逆転サヨナラ満塁ホームランだ。

しかし息子は眼鏡をかけていないと掲示板が見え ない。記録係員のノートをのぞき込んだ時に間違って隣の子のタイムを見たらしく、32秒と書いてあったのを見て浮かない顔をしていた。観客席から呼びかけ てタイムを教えると半信半疑の表情。「え、OKなの?」と喜んで良いのかどうか分からないで混乱している。引き上げる途中で先生が両手を広げて迎えてくれ た。さば折り状態でハグしてもらってようやく本当の事だと分かったらしい。サブプールでゆっくりダウンをしながら喜びに浸っていた。

100分の1秒が明暗を分けた。たかが1/100、されど1/100。息子はこの1/100はイエス様が押してくれたのだと言う。3人で感謝のお祈りをする。神様の栄光を十分輝かせた泳ぎだった。

この結果、第28回全国JOCジュニアオリンピック春季大会(東京辰巳国際水泳場)の第3日目(3/29)に50m自由形で出場する事になった。次は全国大会で主の栄光を輝かせてこよう。

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