ホスピタリティ


マサイの一家は夏が大好き。夏を中心に一年が回っている。その夏の最も中心にあるのが、家族で出かける旅行。 この旅行に行くためにマサイは毎日辛い仕事に出かけて行く。毎年旅行前日が仕事納めであって、帰宅すると「一年間お疲れ様」と妻が迎えてくれる。マサイは 旅行で最愛の妻と出会ったので、旅行に関しては2人一緒に楽しむことができる。それが今や息子も入れて3人で楽しんでいる。

 今年はインドネシアのビンタン島へ出かけた。インドネシア=バリという人が多いが、赤道は越えない、シンガポールに近い方にある。開発が始まって間もない島で、手付かずの自然がまだ残っている、とパンフレットには書いてあった。

 フランスの会社による会員制リゾートなのだが、普通のビーチリゾートのホテルなどとは全く違う。何が違うか といって、ホテルのスタッフが客のものすごい近くにいる、ということ。フェリーターミナルへの迎え、バス車内での案内、バスの到着を拍手を持って迎え、部 屋までの案内してくれる。彼らは我々客と身近に接し、一緒に食事をし、スポーツを教え、一緒に遊んでくれる。人間関係を作って楽しめるリゾート。

 行くまでは、料金全部込み(オールインクルーシブ)のリゾートホテルということしか知らなかったが、行ってみると、その客を迎えるホスピタリティの凄さに驚く。

 そんなスタッフはホテルの従業員というスタンスではなく、リゾート遊びのアドバイザーである。食事のテーブ ルにも一緒について歓談する。プールサイドでは次から次へ楽しいゲームがある。雨が降ってきても、すぐに室内でゲームが始まる。スポーツも親切に教えてく れる。やったことのないアーチェリーやウィンドサーフィン、空中ブランコも教えてもらって出来るようになった。

 こんなスタッフが客相手にいたずらを仕掛けてくる。バーカウンターで「誰か日本語が分かる人、この電話に出 てくれ〜」というので、代わって「もしも〜し」と受話器を耳につけたら耳の奥まで真っ白いシェービングクリームがべったり…。人間関係が出来ているので嫌 味にならない。かえって笑い声が絶えない。

 夕食後はそんなスタッフによるショーがステージである。リゾートの村長(このホテルの長)がお客さんの間に 入って楽しく会話をする。ステージ上で最高のエンターテイナーぶりを発揮してくれる。そんなショーの終わりには、いろいろな国の人と混じって輪になって踊 る。日本、韓国、台湾、オーストラリア、フランスといったところが主な客人。全然言語は違うが、皆一緒に楽しんでいる。まったく接点のなかった人たちと プールで一緒にゲームをして、ハイタッチして健闘を称え合う。

 最終日には「またおいでよ」と言われて、思わずうなずいてしまう。スタッフと分かれるのがとても辛くなる。できればずっとここにいたい。日本に帰ってきても、あぁ今ごろあそこでは変わらず皆楽しくやってるんだろうなァ、と考える。

 そんなところで教会のホスピタリティーについて考えた。教会がこんな場所になれば、教会に来てくれた人にこ んな思いを持たせるように出来れば、どんなに皆教会に来るのを楽しみにしてきてくれるだろう。その源にあるイエス様に触れ、教会員もどんどん増えるはず だ。人間関係を作り上げるまで、親しく迎え、ジーザス・アドバイザーとなる事がポイント。

 教会は厳粛な重い雰囲気を持つものだ、というイメージがないか?教会は神様と対話出来る実に楽しい、明るい ところなのだよ。どこからきたんだい?良く来てくれた。終わったら食事していきなよ。イエス様はすごいことを我々にしてくれたんだ。皆でそれを喜び、感謝 を捧げ、喜び歌おうじゃないか。

 来てくれた人がイエス様や教会員と深い関係ができあがる。日曜日が待ち遠しくなる。又来たいと思う。面白い ところだから、と友達にも言い広める。教会堂にどんどん新しい人が来るようになる。来れば最高に楽しい。社会で辛い思いをしていても、あそこに行けば楽し い事が待っている。いつでも歓迎してくれる。ずっといたい。

 まず自分がそのホスピタリティーを実践してそんな教会にしていきたいと思っているし、出来ると思う。イエス様が作った人間との関係、温かいホスピタリティを実践しよう。

ヨハネ21:12 イエスは彼らに言われた。「さあ来て、朝の食事をしなさい。」

「さぁ、こっちにきて一緒に食べようよ」

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