皆が仲良くなれば


鳩害に悩まされている。マサイは団地に住んでいる。5階建ての5階にいるのだが、鳩の糞で困っている。ベラン ダの手すりに座ってやるものだから、洗濯物が大変だ。屋上に何羽もいるようだ。我が家は鳩の子供の為に飛行訓練の着地点になっているらしい。隣の7号棟の 5階から飛んで来ては休んでいる。糞だけではなく、早朝から「ウッポロポロポ〜」と鳴く。これがまたうるさい。産卵期は特にうるさい。

 敵もしたたかなもので、窓を開けたくらいでは逃げて行かない。網戸越しに威嚇してもまったく効果がない。人間をなめている。

 そこで我が奥様はいろいろな工夫を考え出した。クリーニング屋さんで貰った針金のハンガーを手すりの下にあ しらってみる。いらなくなったCDをぶら下げてキラキラ光らせてみる(息子の友達が来て、「おばちゃん、どうしてCD干しているの?」と聞かれたとい う)。手すりのすぐ上にも取り外し可能な紐を張り渡してある。

 鳩は平和のシンボルであるはず。式典などで空を舞う白い姿は平和そのもの―。

 ノアの洪水の後は、創世記8章11節…

 鳩は夕方になって、彼のもとに帰って来た。すると見よ。むしり取ったばかりのオリーブの若葉がそのくちばしにあるではないか。それで、ノアは水が地から引いたのを知った。

 イエス様がバプテスマを受けた時も、マタイの福音書3章16節…

 こうして、イエスはバプテスマを受けて、すぐに水から上がられた。すると、天が開け、神の御霊が鳩のように下って、自分の上に来られるのをご覧になった。

 聖霊にも例えられるような鳩を退治している自分が、悪い事をしているような気分になってくる。息子にも鳩を 見たら追い払え、という印象は与えたくない。子供の頃は伝書鳩を飼っている家が近くにも何軒かあった。本来仲良く暮らしていかれるもの同志なはずなのだ が、どこでどう間違ったのか。自然界に人間だけしかいないような考え、ふるまいは良くない。

 しかし予測不可能な動きをするものは怖く感じる。動物・昆虫などなど。だから嫌い。出来れば側にいて欲しく ない。追い払う。鳩がしゃべれでもして、コミュニケーションが取れれば、ベランダにいようが、糞をしようが許せるに違いない。同じように人間にも言葉や習 慣の違う人を受け入れない人がいるが、こんなことが原因になっていると思う。イエス様の時代は特にそれが激しかったのかもしれない。

クラスの中に仲の悪いのがいても、クラス対抗で 他のクラスと対決する時は問題なく仲良くなったり、それが他の学校との対抗になるとクラスの壁を越えて難なく団結したりする。それが市・県対抗になれば郷 土意識を生み出すし、国対抗になれば愛国心につながる。その枠が大きくなればなるほど、仲良くなる範囲も広くなる。地球外生命体の襲撃を受ければ、地球全 体が一つになれるということ。

そんな枠を一切取り払って皆イエス様のもとに一 つだということが分かれば、全世界で紛争もなくなって皆仲良くなれる。新宿のオアシスブックセンターに行ったら「天国人」と漢字で書いた紺色のパーカーを 売っていた。これを着て主張しなくても皆が「天国人」として一つになれれば、イエス様の来る日も近い。

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