「母の背骨が」


先月に続いて介護の話です。細君は自分の母親を吉祥寺の病院に見舞った後、マサイの父からSOSの電話を受け取った。
5月の連休後(4月の月刊マサイ後)父からはメールで現情報告が来るようになった。母が腰が痛いとしきりに言うので、近所の整形外科へ連れて行った結果、レントゲン検査による病名は「腰椎変性側弯症」。確かに急に猫背の曲がり方がひどくなっていた。背骨が前傾になるのをコルセットで防ぐ治療法をするという。さらに採血検査で「骨粗しょう症」が分かり、飲み薬が出たという。大きな病院の責任者をしていた人が開業した医院なので、院長と直接話が出来て信頼は出来るらしい。この病気とは別に両腿の激痛で歩行が困難にもなっているので、それを説明すると、原因は「血流が悪いためか」と診断され、血流改善の飲み薬が出た。コルセットを特注したが、治療よりも装着の慣れとの勝負が大変だと言われる。コルセットが出来た翌日の夕方、母は腰の激痛で立ち上がれず、父が急いで整形外科へ行き、痛み止めの坐薬を出してもらった。これで治らなかったら、大きな病院へ行けと勧められたが、紹介状は書いてくれないという。その診断結果で足が痛くなるはずがないと怪しんだ細君がMRIを一度撮った方が良いと言うのだが、この医院にはその設備がないらしい。近所に母の妹がいるので、心配をして見に来てくれている。
ここで冒頭のSOSが入る。7月の2週目に訪問する予定だったが、そんなにひどいのなら、と土曜日の朝早くに出かける。ところが行ってみると、コルセットはちゃんとしているし、寝たきりではない。頑張って無理をしていたのか、話している間、痛いとも言わなかった。紹介状を書いてくれないという医者を怪しんで、セカンドオピニオンを勧めてくれる人が多い。近所の方もMRIを一度受けた方が良いと、検査機械を持っている近所の病院を教えに来てくれた。細君が横で聞いていて、すぐにスマホで検索して、MRI検査の予約の電話を入れてくれた。幸いすぐ月曜日の朝一で予約ができた。近所の大学病院での検査となると一日がかりになりそうだったので、みんなでホッとする。2人に食事をさせて、風呂を洗ってと、細君がいろいろやってくれた。
母はその後ぐっすり寝ていたという。夕方、月曜日に叔母も加わって病院へタクシーで出掛ける相談を決めた直後に近所の方が見舞いに来て(先ほどとは別の人)「私の車で病院まで連れて行く」と言ってくれたらしい。母の普段の付き合いの良さが伺えた、と父も喜んでいた。
月曜日、検査の終わる頃、問い合わせのメールを入れると、短く脊髄3と5の圧迫骨折と腰部脊柱管狭窄の重症だという、セカンドオピニオンを聞いて良かった。家に帰ってから詳細なメールをくれた。MRI、レントゲンに骨量検査をした結果、骨粗鬆が原因の「腰部脊柱管狭窄」と診断される。背筋の変形で神経や血管が圧迫されて起こる病気という。足の痛みもここから来るようだ。さらに脊髄の3と5が圧迫骨折していた、と驚いていた。ただ手術はせず、毎週1回の通院で、骨を丈夫に整える注射と、毎日の飲み薬で治療を続けるということになった。優しく、親切丁寧な応対をしてもらったという。コルセットは第一の治療方法。絶対に離してはダメ、と注意をされた。骨折だからしようがない。まず半年は今の状態が続き、治療が必要となる、という診断結果だった。しっかり検査をしてもらって、その結果に納得したらしい。今までのように痛みに対して不透明な診断結果ではなくなったので、回復に向けての手が打てる。皆でひとまずほっとする。

病床から立ち上がるのが痛いのなら、と細君が介護ベッド導入を提案してくれた。介護用品は本人負担が少ない額でレンタルすることができる、と父に伝えて。早速カタログを注文する。
叔母が面倒を見に来てくれているが、母は相変わらず立てず、トイレ行きも辛いらしい。父も2階から荷物をおろしていた時に腰を痛めたという。母の弟の奥様も近所にいるので見舞いに来て、食が細い母を観て、自宅に帰って栄養がつくようにと野菜のごった煮と混ぜご飯を作ってきてくれた。病院へ送ってくれたご近所の方が夜食にポテトサラダなど持ってきて、「来週月曜日も病院に送ります」と言ってくれた。皆さんのご親切に感謝する。
父は腰痛で母をトイレに連れて行ったり、食事をさせたりが苦痛になってきたという。こちらが介護用品のレンタルを調べてあげる、と連絡した後で、父が自分で朝から市の福祉高齢介護保険課に電話して特定居宅介護支援事業所を紹介してもらった。午後一番で主任介護支援専門員の女性が来てくれた。偶然以前手摺りのことで世話になった人だった。即座に母の状態に合った電動ベッドのレンタルを決めた。トイレも使い勝って良いようにするなど、適切なアドバイスをしてもらい、助かったという。
トイレに行くのが苦痛だから食事も水もあまり取らず、夏場の脱水症や栄養失調が心配だと書いてきた。このところ自分の腰痛がひどくなって入院でもしたら、という事ばかり言っているので、そうなったら、私が泊まり込みで行きます、と細君にはっきり言ってもらったら安心したようだ。息子の言う事より、お嫁さんの言う事で安心するらしい。細君は、いかに信頼できる病院と医者を見つけられるかが重要であり、お母さんとお父さんお話を聞いてあげると安心するかも、というアドバイスを友達から貰っていた。

マサイの親の事ばかり書いているが、実は細君の母、兄と快復を祈る人は身内にたくさんいる。介護は子育て以上に向き合う覚悟は大きく心配事は多いが、思い乱れることなく、いつも主の御業を信じ、祈り、感謝し、信仰を強く持って行こう、と常に自分に言い聞かせている。祈れる主に感謝。守ってくださる主に感謝。導いてくださる主に感謝。常にマサイを支えてくれる愛する細君にも感謝。

詩篇
43:5 わがたましいよ。なぜ、おまえはうなだれているのか。なぜ、私の前で思い乱れているのか。神を待ち望め。私はなおも神をほめたたえる。私の顔の救い、私の神を。

23:1 【主】は私の羊飼い。私は、乏しいことがありません。
23:2 主は私を緑の牧場に伏させ、いこいの水のほとりに伴われます。
23:3 主は私のたましいを生き返らせ、御名のために、私を義の道に導かれます。