「インフルエンザ帰省」



息子から熱が上がってきたので病院に行きたいという連絡が細君にあった。朝練後、午前中の授業はいつもと変わらず受けていたのだが、突然具合が悪くなってきたらしい。まだ学校にいる間に連絡してきたのだが、一旦寮に帰ってから電車で我が家へ帰ってきた。そのまま近所のかかりつけの病院へ。予防接種を11月末にしたので安心していたのだが、診断はA型インフルエンザだった。
体力があるので、普段は熱が出ても一晩寝ればすぐに回復する。今回も寝て直したいところだが、厳しい体育会系なので、練習を休むにも医師の診断書か薬の処方箋が必要なのだという。医者に診てもらわない限り休ませてもらえないので、みんな風邪をひいても練習に来ているらしい。そこでうつったようだ。2〜3日は寝て過ごし、熱が下がってから2日は休むようにということで、我が家で静養することになった。予防接種は100%大丈夫ということではないらしい。薬をもらって帰る予定でいたので、着替えもなく、マサイのものを着て寝ていたが、熱があるので寒い、寒いと辛そうにしていた。寝る前に部のマネージャーやらバイトの代役を頼むやら、日曜の試合のコーチやらあちこちに電話をしてからやっと寝られたらしい。これが金曜日。
土曜日は息子のアパートに着替えを取りに行く。駅前の駐輪場に置きっぱなしにしておくと危険なのでミニバイクを寮に移動し、部屋の空気を入れ替え、下着を選び、冷蔵庫内の肉を冷凍庫に移動し、プール監視のアルバイトで使う用具を頼んだ代役が受け取れるように玄関先に出しておく。
マサイも細君も予防接種は受けているのだが、注射が効かないとなると自宅内感染の恐れもある。隔離して置けるほど我が家は広くない。すぐ近くで寝ている。が、マサイは息子や細君の風邪が移ったことがない。その自信があるし、家族から移るならいいか、という気もあるので、家に熱があるのがいようが、全く気にならない。何より神様に癒して下さい、細君に移らないようしして下さいと祈っているので、大丈夫だと思っている。却って息子の方で、歯磨き用のコップを別にした方が良いだの、洗面所のタオルを別にした方が良いだの、と気遣いをしてくれる。薬を飲むのに何か食べなければいけないというので、起こして一緒に食事をする。熱はあるが食欲はある。昔からそうだが、具合が悪い時でも食が細るということはない。夜は病人食でなくて、もう普通のものが食べられるという。当然食前の祈りは3人手をつないでする。会社では、周りで咳をするのがいるだけでもマスクをしたり手指消毒を繰り返したりするくらい風邪が移ることに対して神経質になっているというのに、げんきんなものだ。これもマサイが移ったものが息子に移って、試合に出られなくなったら大変だという気遣いなので、選手本人がひいている場合は全く問題ない。
日曜日は本来なら試合の日。2種目出る予定だったが、残念ながら欠場。しかし昼にはもうすっかり熱も下がって、寝ていられなくなったと起きてきた。2日も寝ていたからあちこちが痛くなってきたという。金曜に朝練をしてシャワーを浴びたままなのでもういい加減風呂に入りたいともいう。夜は風呂に入ってから、すっきりしたとすぐに寝ていた。
祝日の月曜日にはもうケロッとしていた。顔色も普段と変わりがない。静養していないといけないので、時間と体を持て余している。マサイが一番好きな映画を息子にも観てもらいたくて買っておいたDVDがある。いつでも見られる状態にしておくと観ないもので、先延ばしになっていたが、これが観たいと言うので、2時間強、2人ソファに並んで観る。マサイの期待以上の反応だった。自分が今まで見た中でも最も気に入っている作品を気に入ってくれたというのは実に嬉しいものだ。食べたいもののリクエストはたくさん出てくる。静養中で体を動かさないのにそんなに食べて大丈夫かというほど食べている。細君と2人だとそれほど食べないのだが、息子と一緒になるとつられてマサイもついたくさん食べてしまう。インフルエンザ帰省も楽しい家族の時としてくださった主に感謝。
息子は元気になって寮へ帰って行った。翌週の週末には試合に出ていた。その後マサイも細君も元気でいる。

イザヤ書
46:3 わたしに聞け、ヤコブの家と、イスラエルの家のすべての残りの者よ。胎内にいる時からになわれており、生まれる前から運ばれた者よ。
46:4 あなたがたが年をとっても、わたしは同じようにする。あなたがたがしらがになっても、わたしは背負う。わたしはそうしてきたのだ。なお、わたしは運ぼう。わたしは背負って、救い出そう。