からし種


髪の毛を切ると寒くなる。マサイはいつも妻に切ってもらっている。切る時は短 く切って、しばらく長く伸ばす。切るのは1年にほんの3・4回ですむ。しかしこのローテーションが四季の移り変わりと合わないと問題になる。夏暑かった り、冬寒かったりになる。2月に入って何日か暖かい日が続いたので、暖冬という予報もあって切ってもらった。そうしたら途端に寒くなった。襟元を風が抜け ていく。髪の毛がこんなに温かいものだったとは、今まで気づかなかった。首をすぼめて歩くので、肩が凝る。

 そんな寒さが一段落したと思ったら、花粉が飛び始めた。マサイは長年来の花粉症患者である。毎年3月いっぱいは泣いて過ごす。目は痒い、鼻はムズムズ、くしゃみは止まらず、夜は眠れない。鼻が詰まるので、頭は常にぼぉっとしている。

 今年は例年より早くその症状が出てきた。天気予報通りに20日から反応が始 まった。予報通りだとすると、花粉の猛威になるはずである。やっかいな季節だ。またこの時期はインフルエンザを始めとして、風邪の流行る季節でもある。く しゃみ、鼻水といった症状は花粉症と全く同じなので、いったいどちらの症状なのか分らない時がある。

 大男ほどハンカチを鼻に当てて目を充血させて苦しがっている。その姿が妙に可愛い。本人は花粉症などという柔(やわ)なものにかかっているのではなく、風邪なのだと言いたがる。しかし風邪ではああはならない。

 いろいろ対策を取材してみる。紫蘇の葉を10枚くらい煮出してその汁を飲めばいいという。ただ一日に10回 位飲まないといけないようだ。葉の中のカテキンが利くらしい。知り合いの中で一番ひどい花粉症患者は、今年早々に鼻の粘膜をレーザーで焼いてもらったとい う。穏やかな話ではないが、これをやるとひとシーズンは大丈夫らしい。しかし人間には組織再生能力があるので、焼いたところが一年経たないうちに元に戻っ てしまうらしい。ただ年齢によってその再生能力にも差があるようだ。今日たまたま会ったので症状を聞いてみると、目は痒いが鼻は大丈夫だという。効くらし い。

 しかし目に見えないほどのものに悩まされるとは、非常に悔しい思いがする。今年は空気清浄機をレンタルしてみた。おかげで空気の循環も良くなって部屋の中が暖かいし、機会の側ではくしゃみも出ないような気がする。

 たまたまそんな目に見えないほどの極小な花粉に左右されることの不甲斐なさを考えていたら、この聖句が思い浮かんだ。丁度2月25日の礼拝メッセージでも同じ箇所が引用された。

マタイの福音17:20

イエスは言われた。「あなたがたの信仰が薄いからです。まことに、あなたがたに告げます。もし、からし種ほどの信仰があったら、この山に、『ここからあそこに移れ。』と言えば移るのです。どんなことでも、あなたがたにできないことはありません。

 からし種も本当に小さいもの。そんな小さい信仰があれば、山も移ってしまう。そしてそれを庭に蒔けば、成長して木になり、空の鳥が枝に巣を作るようになる(ルカ13:19)

 パン種も同じ。こうなるのは、この種が生きているからこそ。大事なのはこれが生きていると言う事。皆さんの信仰は生きていますか?

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