自分の言葉で語りましょ


高校入試直前の息子が中学校で面接試験の準備をしている。予想される面接官の質問に対して、答えをあらかじめ用意をしておいた方が良いと、学校が練習の場を設けてくれている。

担任以外の色々な先生が面接官になって、模擬面接試験をし、受け答えについて、評定と、感想を書いて返してくれる。質問に対しては「はっきり、的確に」とは分かりやすいアドバイスだ。想定問答を暗記して、スラスラ答えられる方が不自然なようだが、そうは思わないらしい。あらかじめ作ったものはどうもうそくさい。

マサイも高校の入学試験で面接があったが、中学校での予行練習などはなかった。当日は先生2人対志願者1人。何を聞かれたのかほとんど覚えていない。この学校の印象は?家から学校までどうやって通って、どれくらいかかるかなど、あまり難しいことは聞かれなかったような気がする。受験者がいくつかの教室に分かれて順番を待つのだが、その教室の中では一番最後の順番、2040番だったということだけは覚えている。なかなか順番が回ってこなかったし、いざ始まった頃には教師はもういい加減飽きてきていたようだった。

準備はまず用紙に記入してみることから始まる。志望動機、自己PRなどを書いた先輩の模範記入例を貰って来た。学校で指導されている表現なのだろう、「貴校は〜」で皆の文章が始まっているのが滑稽であった。志望動機欄では、高校をほめすぎ。いくら入りたいからと言って、おだててどうするんだという印象だった。

面接準備の用紙には。自己PRとして自分の長所と短所を書く欄がある。長所と短所は物事の表裏であると、教わったことがある。長所は短所という言葉もある。長所を書くのは書きやすいだろうが、短所は自分ではなかなか表現しにくい。その場合は長所を引用して裏返すと短所が書ける。息子もその手を使ってうまく自分の長所と短所を表現していた。

10分という限られた時間の中で、面接官は何を見るのだろう。マサイも面接官をしたことがあるが、入社試験のものであって、入学試験となるとまた違うのだろう。マサイが面接官なら、受け答えが元気良くしっかり出来れば、それで合格だと思うのだが、そうなると引っ込み思案の子はどうなるのだろう。筆記試験は出来ても自己表現が苦手な生徒はどう見てやれば良いのか。それを引き出すのが面接官の力量か。意外とちょっと喋ってみれば、すぐに分かることなのかもしれない。一度やってみたいと思う。

マサイが面接官になって聞いてみたいのは、「今までで一番感動したことは?または感動した瞬間について」ということ。この生徒は一体何に対して感動するのか。何かをやりとげた達成感を話すかもしれない。ほんの小さなことにも感動する優しい性格なのかもしれない。この質問は思考の深さ、広さを測れる。またそれをどんな言葉を使って表現するのかも評価の対象にできる。感動は人を大きくする。それを聞くのも楽しいものだ。

そんなに意地悪な質問はしてこないだろう。緊張のあまりしどろもどろになってしまってはどうしようもないが、出来れば先生と準備した優等生回答ではなく、自分の思うままに、自分の言葉で語ってほしい。ほとんどがもう15才。それが出来る年頃だ。大切なのは「私は、私が」を主語にして語ること。生き生きと語れば、自ずと合格は近付いてくる。マサイは、この春皆が志望校に合格できるように祈っています。

ローマ人への手紙 8:26〜28
御霊も同じようにして、弱い私たちを助けてくださいます。私たちは、どのように祈ったらよいかわからないのですが、御霊ご自身が、言いようもない深いうめきによって、私たちのためにとりなしてくださいます。
人間の心を探り窮める方は、御霊の思いが何かをよく知っておられます。なぜなら、御霊は、神のみこころに従って、聖徒のためにとりなしをしてくださるからです。
神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています。

月刊マサイで引用している聖書本文は、新改訳聖書第三版(©新日本聖書刊行会)を使用しています。
戻る