勉強しろって言えない


高校の入試説明会に行ってきた。1年早いが今のうちにいろいろな学校の雰囲気を見ておきたいと思って細君と出かける。学校生活の紹介、卒業後の進学先、入試についての説明を真剣に聞く。あのちっちゃかったのが高校進学を考える年になったのかと感慨深いものがある。

息子は泳ぐのに忙しく、いわゆる受験勉強している暇がない。今はテストの1点よりタイムの0.01秒の方がはるかに重い。どうやって入試に向かって勉強をして行ったら良いのだろう。塾に通っている子は、息子が毎日泳いでいる時に勉強をし、大会に参加している間に検定を受けたり、模試を受けたりしている。最低このくらいの成績なら合格ラインになります、という話を聞くのはちょっと辛かった。そんなに高いのかと驚いた。

9月には息子が先輩に呼ばれて高校の文化祭に行っている。親が判断するのではなく、通う本人が合う合わないをどう感じるのかも大切だ。色々な印象を聞かせてくれた。

12月の頭には後期の中間試験がある。しかしこの直前にスイミングクラブの全国大会が大阪である。当然出るのを楽しみにしている。後期の期末テストは2月に3日間あるのだが、その途中にある日曜日には大切な県の大会がある。勉強をする時間はどうしても限られてしまう。

さてそのスイミングクラブの全国大会に今年も大阪まで行ってきた。50mプールで3日間に渡って開催される。小学4年生で初めてこの大会に出られた時はとても喜んだものだ。この時は50m自由形だけだった。今年は初日に400m自由形の予選と決勝、400mメドレーリレー、2日目は400mフリーリレー、3日目は200m自由形の予選と決勝、という日程。

マサイも細君と応援に駆けつける。初日、息子は元気で力がみなぎっている。力強い泳ぎだ。心配なく見ていられる。2日目は出番が少ないので、1本に集中できる。ところが3日目になってくると、疲れが見えてくる。緊張もしていた。スタートして3/4あたりが一番辛いらしく、タイムが落ちてくる。最後は力を振り絞って帰って来たのだが、ゴールしてプールサイドに上がった後はしばらく息を整えるのに座りこんでいた。体力の限界が近いらしい。最後の決勝ゴール後は全ての力を使い果たしたというように仰向いて倒れ、そのまましばらく動けない。起き上がっても目がうつろだった。

そんな姿をスタンドから見ていたのだが、一生懸命やったね、よくやった、よく頑張った、と抱きしめてやりたかった。自分の息子が全力を出しきって戦い終わった後の表情を切ない思いで見守る。この最後の決勝レースはたくさんの選手がプールサイドから息子を応援してくれた。息子の人徳のようなものだが、親も驚くほどのものがある。水泳を通して得がたい物をたくさん得ている。

リレーの第一泳者は個人種目として正式に記録が残る。その100mを含め、200m、400m全てで自己ベストを出せた。コーチからは「練習を一生懸命やっている奴にはちゃんとタイムがついてくるな」と言ってもらえた。息子は朝晩の練習に行くのをイヤだと言ったことはない。毎日の積み重ねが実っている。

親としてはインフルエンザ大流行の中、とにかく体調管理が一番心配だった。これには大変気を使った。インフルエンザにかからず、風邪もひかず、怪我もせず、今無事にこの大会を終えられたことを主に感謝します。親もほっとしました。

疲れが早く取れるように、栄養のあるものを食べさせて、ぐっすり寝かせてやりたい。この大会が最後ではなくまだまだ続いて行くので、一旦張り詰めた物を少し緩めてあげたい。

家には夜晩くに帰って来たのでゆっくり休ませてやりたかったが、翌日は学校がある。しかも中間テスト1週間前。休む間もなく、今度は晩くまで勉強をしている。最後のレースを終えた後の表情を思い出すと、とても勉強しなさいなどと言えない。本当は、勉強しなくてよいから体をいたわってやりなさい、と言ってやりたい。

細君にこれから祈ろうと言う。息子にとって最適な高校がどこなのか、我々には判断できない。入学して、良い先生、コーチ、顧問、仲間にたくさん恵まれて、大きく成長して行かれる学校はどこなのか。インターハイにも出さしてやりたい。通学はそんなに遠くないところが良い。全て神様に委ねて祈って行く事にする。

ヨハネの福音書14:1
あなたがたは心を騒がしてはなりません。神を信じ、またわたしを信じなさい。

ピリピ人への手紙4:6,7
何も思い煩わないで、あらゆるばあいに、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。
そうすれば、人のすべての考えにまさる神の平安が、あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます。

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